藤安瓦と施主様の物語
藤安瓦と施主様の物語
今回の施主様は僕の母方のじいちゃんばあちゃんの近所の方でした。ウチの母親は小さい頃によく遊んでいたようです。遠くの方からホームページを見て、ご依頼いただくのは、苦労して作ってよかった、僕の想いが伝わったんだと思ってすごくうれしいことですが、ご近所の方に藤安瓦が支持されているのは本当にありがたいことです☆
今回は屋根はぐりの作業工程と屋根の構造についてを中心に書いていこうと思います。昔の日本家屋というのはだいたい同じような建て方をしているので、皆さんの家の参考にしてみて下さいね。
三豊市三野町Z様
期間 2012年5月5日から5月14日
今回の葺き替え工事は、5月のゴールデンウィーク真っ只中に行いました。実は今回の施主様のお宅はもっと早くに葺き替えさせていただく予定でしたが、4月3日の強風被害で、修繕工事を優先せざるをえなくなってしまい、施主様に葺き替え工事の延期をお願いし、快く了承してくださいました。ありがとうございました。
瓦の下はこんな風になっています!
昔の瓦屋根は瓦の下に大量の土が載っています。実は屋根全体の重さの半分は土なんです。ではなぜ、昔の屋根は土を載せていたのでしょうか?それは土の粘着力で瓦を留めている工法だったからです。昔の瓦には釘を打って瓦を留める為の穴がなかったので、土の粘着力がなくなると、瓦がズレてくるんです。そのために雨漏りがしやすい状況になってしまうんですね。
土の下はこのように竹が張ってあります。(板の場合もあります)そして写真のように、竹と竹の隙間から土が落ちないようにワラを敷いてあります。このお宅は比較的竹の状態は悪くありませんでしたが、雨漏りしていた部分だけは竹が腐っていてボロボロになっていました。
屋根の瓦・土・竹を撤去したあとは、屋根裏の掃除もしっかりやります。この部分の掃除をしっかりしておかないと、天井張り替えの際に溜まった土や埃が部屋に大量に落ちることになってしまいます。この屋根裏の掃除を全くしない会社もありますので、葺き替えの際は確認をしておいた方がいいと思います。
※ 現在藤安瓦は必ず掃除をしています。屋根裏にはネズミやコウモリの落とし物も大量にあることもあります。こんなときも来たときよりも美しくをモットーにしっかり掃除いたします!
アンケートにご協力いただきました。
施主様、お世話になりました。本当にありがとうございました。
つながる笑顔を創ります。
土の下はこんな風になっています!
棟積みはシンプルに!
地葺き、棟施工の後、完成です!
完成しました!これで施主様の悩みは解決されました。もう雨漏りすることはありません。これからは屋根のことで心配することなく、快適な生活を送っていただけると思います☆
また今回の施主様は秋頃にリフォームをされる予定です。そのときのまた帰ってきますので、そのときはまたよろしくお願いします!
下屋根は一部葺き替えされていたので、上屋根と残りの下屋根部分の葺き替え工事でした。
天井裏の掃除もしっかりと!